パチプロ兼ホスト時代
ホストの世界なんて馬鹿みたいに浅く、そもそもが人間性も思いやりも無いクソ野郎の癖に、今で言う【いっぱしの人間の仮面を着けてみた!】位の、青やら緑やらピンク色の髪をした、全く中身の無いゴミクソYouTuber位の勘違い野郎ばっかりの世界だ。 まぁこの…
意識も朦朧として目が覚めたら、どこに居て今はどんな状況か、全く分からない朝って無いか? まさしくこの日の俺はそんな状況だ。 目の前には女と男が寝っ転がってる… 何だこれ? 見た事も無い光景に、マジで混乱した。 少しずつ意識がハッキリとして来て、…
マスター「それじゃあ店閉めるからちょっと外で待っててくれ。」 そう言われて、マリサさんと2人で店の外に出た。 まだまだ暑い季節って事も相まって、マリサさんはキャミソールの上に羽織っていたシャツを脱いでいて、結構な露出具合だ。 マリサ「この後も…
この時の俺は、3人での営みを行った事なんて勿論無かった。 何だか武者震いがしてイキリ立つ様な、この場から逃げ出したい様な、とっても複雑な気持ちになったのを覚えているよ。 でもマスターは、幾多の修羅場を越えて来た強者って感じの人だ。 そんな事じ…
マリサ「冗談よ!トオル君が可愛いから、からかっただけ。2人の時に一緒に楽しく過ごせたら私はそれで満足だからさ。」 俺「すみません…あの日は飲み過ぎてて…」 マリサ「良く言うわよ!毎日飲み過ぎてるんじゃ無いの?」 俺「確かに!」 2人「アッハッハァ…
人間の欲望は尽きないもんだ。 この時の俺は、こんな状況でも今の自分の置かれてる立場を理解して、なるべく良いと思える道を歩んで行こうと思ったんだ。 色々有ってドッと疲れたが、こんな日ほど酒が美味いから不思議なもんだ。 マリサさんはこんな会話をし…
マリサ「白は、マサヤが飛ぶのを恐れてアミの情報が伝わる前に確保しに行ったのよ。」 俺「マサヤが飛ぶ?ですか?」 マリサ「この業界なら良く有る事なのよ。女の子の売掛の取りっパグれは、指名ホストが自腹で立て替える事になるから、有る程度まとまった…
ここまでややこしくなって来ると、優先順位を付けないと身動きが取れない。 まずマサヤには引き取り人が必要らしいから、他の人を見つけて貰うしか無い。 それにアミちゃんの件が有るから色々絡んでるけど、とりあえずマサヤには知らせ無いでおこう。 謎の男…
野太い声で、アミちゃんの電話に出た謎の男。 俺「アミさんの携帯ですか?」 謎の男「あぁ。そうだけどお前は?」 俺「あのぉ、その、友達のトオルと言います。」 謎の男「どこの店だ?白んとこか?」 えっ?! 白んとこ?? 俺「あ、はい。そうです。」 謎…
時計を見ると夜の21:30だった。 マリサさんに電話を折り返そう。 ありのままの状況と気持ちを話したら、マリサさんはきっと分かってくれる思う。 マリサさんの人間性は、前回の絡みで理解したつもりだ。 一方的に押し付ける事は絶対にしないし、相手の状況を…
白から一通り話を聞いて、何とも言えない気持ちになった。 今日はもう仕事をする気にはなれないな。 俺「今日はスーツの替えも無いし、頭を整理したいので休ませて下さい。」 白「別に良いけど、指名レースが有るのを忘れんなよぉ。」 そう言えば、ショウは…
マサヤが捕まっただと!! 何でそんな事になったんだ?! ショウが傷害で訴えた訳でも有るまいし、誰かが通報したのか? 俺は事の真相をアキラに尋ねると、アキラは掃除をしていて、事務所から警察官とマサヤが一緒に店外へ出て行くのを後ろから見たらしく、…
事務所の扉を開けると、白が店のホームページを更新してるところだった。 マサヤの姿は見えない…… 白「おう帰ったか。ショウはどうだった。」 俺「お疲れ様です。傷自体は大した事が無いと思うので、重傷では無いと思いますが、何日か仕事は出来ないと思いま…
病院内に入り、ショウはもう良いから帰れって言った。 アレだけイキってたんだ。今の自分を哀れに思われたく無かったんだろう。気持ちは分かるよ。 そして俺は部外者だし、病院にいても何も出来ないので、報告の為にも店に帰る事にした。 そう言えばここまで…
ショウはよろけながら何とか立つと、頭から流れる血が目に入って、事の重大さに気が付いたみたいだ。 ケンカしてる最中は、アドレナリンが出まくって多少の痛みは感じないものなんだけど、本当に大量の血が流れると、その血が温かく感じて何だかちょっと気持…
マサヤ「お前調子に乗ってんじゃねーぞ!」 マサヤがショウのワイシャツの襟を掴んだ。 ショウ「やんのかぁ?来いよ!!」 マサヤはショウの腹を思いっきり殴った。 ショウは悶えながらもマサヤに頭から突っ込んで、ソファーに押し倒して揉みくちゃになった…
俺がマサヤの元に近づこうとしたら、アキラが高級酒の入ってるショーケースを拭いとけって先輩風を吹かせて来た。 俺は1番に来てトイレから店内掃除をしっかりやったんだ。 コイツは指名レースもまだゼロだし、言い方もムカつくし、誰からも好かれて無いし、…
高確率状態からのスタートって言っても、設定変更したから高確率スタートな訳で、前日のデータが重要だ。 そこで役立つのがデータランプだ。 前日のデータが凹んでいる場合は、大体上げ設定か、同一設定への打ち換えって事になるんだ。 この台の前日のデータ…
ハックション!! 寒ぅーーー❢ タオルケットに包まり、寒くて目が覚めた。 めちゃめちゃ寒い。なんでだ……? あぁ。エアコンか。 ボーッとした頭でひとまずエアコンを消し、暫し動けなかった。 徐々に頭が回転し始め、携帯を見ると8時。 寒くてあまり寝れなか…
アミ「うそうそ!私ココも払って無いし… あまりお金も無いから帰るね。トオル君ありがとう、ご馳走様ね。」 そう言うと、アミちゃんは1人笑顔で帰って行った。 姫に気を使って2人にしてくれたんだろうけど、そろそろ1人でゆっくり休みたい。 俺「姫も今日は…
そのファミレスは学校を出て3分位の所にあるんだ。 宏美は歩きながら午前中の授業の不満を少し漏らしながらも、いつもの光景に表情はにこやかだった。 ファミレスに着き、顔馴染みの笑顔が爽やかな店員さんが近づいて来た。 店員「お二人様で禁煙席で宜しい…
ショウならともかく、マサヤがアミちゃんを強引に来店させて、食い物にしてる訳では無いと思う。 根拠は、マサヤは売上がどんどん落ちて白にドヤされてるのに、アミちゃんやその他の指名客から無理矢理売上を上げて、客離れが起きてる訳では無いからだ。 や…
タクシー内のマリサさんと遠目に目が合うが、ココからは怒っているのかどうか、表情が良く見えない。 俺は姫に動揺を悟られまいと、必死に何も無かった感を出して、とにかくその場を早めに後にした。 後から何を言われるだろう……。 少しの恐怖感を覚えつつも…
店側の人間としては、売上を上げる事が正義なので、マサヤが悪いとは思わない。 しかし、金銭感覚を狂わせる程のシステムとは如何な物か。 少し話は反れるけど、日本はギャンブル依存症の割合が世界一ってその界隈の人からすると常識なんだけど、コレには俺…
俺「マリサさんスミマセン。今日は昼から飲んでて、飲み過ぎてもう気持ち悪いので、また誘って下さい!」 マリサ「あら、残念。マスターもトオル君と話したがってるのに。仕方無いわね。また誘うわ。それじゃあね。」 マリサさんには本当に悪いとは思いつつ…
最初に、ブログをご覧頂いている皆様に宛てて。 ブログ内にコメントを頂いた方、ブログ外から直接コメント頂いた方。 本当にありがとう御座います! 自らに枷をハメて、毎日更新頑張ったらぁ! と気を張って参りましたが、それに参りましたw 人のモチベーシ…
恐る恐る電話に出てみると、女性の声がする。 この声は聞き覚えが有るぞ… 女「トオル君?私分かる?今どこに居るの?」 うん。マリサさんだ。 その当時はスマホなんて無かったから勿論ガラケーなんだけど、たしかインターネットのiモードが搭載され始めた頃…
やっと主張の激しい奴を押さえ込む事に成功した俺。 よーし。今まで色々集中出来なかったから、こっからが勝負だ!と意気込んでまたもや1万円カードを買った。 この時投資は俺が2万の姫が3000円で2万3000円。 わんわんパラダイスは海物語のパチもんみたいな…
その当時のパチンコは、パッキーカードなるプリペイドカードを島端の自販機で購入し、台横のユニットに挿入し、玉を払い出して遊戯すると言う方式だった。 こんな奴 コレには金額が刻まれており、1000円〜1万円までの種類が有った。 また、店舗によってはジ…
俺は寝ぼけている姫の手を引き剥がし、体を揺すって少しずつ目覚めさせた。 そして何とか起こした姫に、ワイシャツをクリーニングに出したい事と、パチンコに行きたい事を告げると、私も行きたーい! って事になって、なんと今日も1日姫と過ごす事になってし…