パチプロ兼ホスト時代のおバカなお話#57
ここまでややこしくなって来ると、優先順位を付けないと身動きが取れない。
まずマサヤには引き取り人が必要らしいから、他の人を見つけて貰うしか無い。
それにアミちゃんの件が有るから色々絡んでるけど、とりあえずマサヤには知らせ無いでおこう。
謎の男は白の事を知ってるみたいだったし、アミちゃんを預かるから伝えとけって言ってたな。
多分店への売掛が回収不能になったんだろう。ソレを白に伝えなきゃ。
マリサさんはもう後回しにする事は出来ないから、ひとまず店に行って白に謎の男の事を話してから、マリサさんに会おう。
店に急いで向かい、事務所に駆け込んだ。
白に謎の男の話をすると、自らマサヤを迎えに行くって言い出して、直ぐに出て行ったんだ。
俺はその時、単純に従業員思いの良い人だなと思った。
マサヤの件とアミちゃんの件を白が一気に引き受けてくれたから、助かったな。
少しマリサさんを待たせてしまっているから、待ち合わせの居酒屋に急いだ。
俺は居酒屋に付いたらもうヘトヘトになっていて、マリサさんに平謝りをした。
そして喉がカラカラだったから、駆けつけビールを2杯飲み干して、マリサさんに事の一部始終を話したんだ。
マサヤとショウの喧嘩で流血が凄かった事、マサヤは歯が折れて警察へ、ショウは頭の傷の手当てで救急医療に行った事。
売掛が結構有ったらしいアミちゃんの話。
そして白に話したら直ぐにマサヤを迎えに行った事。
俺は、白はやっぱりちょっと怖いけど、従業員思いの優しい人ですねって言ったら、マリサさんが一言こう言ったんだ。
マリサ
「何言ってるのよ。そんなの優しさなんかじゃ無いわよ?」
え?
自ら迎えに行くのに優しさじゃ無い?
どう言う事なんだ?!
また次回❢