小説 スペースシザース【ss】#27
三原「残念!私はデザイン専門なのよ?
それじゃあ藤崎君はひとまず木田さんに付いて教えて貰って、織田君は私とコッチで作業しましょ。」
2人「分かりました!」
隣から木田先輩の視線を感じる。さっきまでのダルそうな目から少し鋭い目に変わっている。
木田「よーし、徹。まっさるの方がラッキーだったな。俺は容赦無くサボるぞ?お前がしっかりやらなきゃ俺が怒られる事になる。俺が怒られりゃお前が俺に怒られる。分かるな?」
俺「さっきの会話が聞こえてたんですね。分かりました。手ほどき宜しくお願いします!」
よーし。やったるぞ!!
俺は、木田先輩からデザインの仕事とは何たるかを3時間に渡って教え込まれた。
まっさるも真剣に三原さんに質問して作業している様だ。
あっと言う間にお昼になっていた。
浜「おー。もう昼だぞ。飯はどうする?」
部長が背伸びしながらコチラに近づいてきた。三原さんをチラッと見ながらも木田先輩と俺の方に歩いて来る。
浜「新人。どうだ?木田はアホだろ?」
木田「部長そりゃ無いっすよ!俺は仕事とは何かをコンコンと説明してですね…」
浜「お前が仕事は何かを?ハハハッ!口を動かしながら手も動かすのが仕事じゃ無いのか?」
木田「おっしゃる通りで。。あ、飯行って来ます!!」