2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧
姫は、ひとしきり騒いだら、俺の横にちょこんと座った。 そして甘えた声で、こう言った。 姫「トオル君は、彼女みたいな人なんて沢山居るだろうけど、今日は私だけの物ね!」 ドッキン……!! 俺はこれまでの人生の日常生活で、女の子からこんな言葉を聞いた…
姫は楽しそうに、ベッドでジャンプしたり、風呂にお湯を貯めてスゴーイ!なんて言ったりとにかくテンションが高い。 俺は、姫がホストクラブに初めて来た【ド新規】と言う事を思い出した。 言ってみたら今日の姫の相手、俺はホスト【楽しませるとこが仕事】…
そこからまた30分位歌っただろうか。 もうマサヤとアミちゃんは帰ったのだろうと悟った俺は、姫にそろそろ疲れたから帰ろうと促した。 俺は連日の暴飲で飲み疲れしてる事も有って、もう眠たかったんだ。 しかし、姫はハイテンションを維持したままで、体を密…
姫がアミちゃんの服の中に手を入れて、準備万端で盛り上がる4人! 中島美嘉のGLAMOROUS Skyが始まる。 そう。この罰ゲームをやられて、1曲をキチンと歌える人は皆無である。 とにかく所々で「アァン」やら「ウーン」やら「ハフゥ」とかの息漏れが入って、そ…
今回はコラム回です。 みんなの周りにどんくさい人は、居るだろうか? 自分かも知れないって思ったり、何人か頭に浮かんだって人が居ると思う。 世の中には、何かと行動が遅く、物事を効率的に考える事が苦手な人が結構居るんだ。そう言う人達は社会から、望…
その罰ゲームとは!? マサヤとマサヤ推しの女の子のアミちゃんは【アレね】って感じで意思疎通が取れてる感じだったんだけど、俺と姫は全く分からない状態で、【まぁまぁまぁ】みたいな感じだった。 俺の歌終わりで1個に辛子が大量に入った、ロシアンたこ焼…
暫しマサヤのテーブルで盛り上がっていると連れの女の子が来店し、無事指名を入れて貰った。 この時点で、約半数のホストがランキングボードに1票を積み重ねた。 とりあえずの1票にほんの少しだけ安心したが、目標は最下位を取らない事。 しかも自分の力では…
とりあえずホール仕事をしつつ、ヘルプ【先輩ホストのサポートでテーブルに付く】を何件かこなしていると、フリー客の初回荒らし風の女の子2人組が来店したのが見えた。 俺としては絶対にそのテーブルに付いて、あわよくば指名を貰いたい! その思いとは裏腹…
ショウは、前々から白の人を食った態度が気に食わなく、オーナーの弟と言う事も有って、生意気で嫌っていた様だ。 そして、指名本数は白を上回っている為、自分こそがナンバーワンだと見せつけたかったのだ。 この指名ランキングでも、絶対に自分が優勝する…
まず、この店のナンバーワンはSLAM DUNKで言う翔陽の藤真みたいな、プレイングマネージャーの白だ。 頻繁に接客には出て来ないものの、太客をしっかり抱え、客単価がめちゃめちゃ高い。それもほとんどがマダム層だ。 いわゆる会社の経費や、親の財産、旦那の…
白「よーし、みんな集まれぇ」 「今日から1ヶ月で、指名本数ランキング付けて、トータル1位には賞金100万の指名レースやるよぉ!!」 「フォワードもゴミも関係無し。とにかく本数取ったモン勝ちだ。」 「但し!!ゴミは不利だから特別に、場内貰ったら2ポイ…
コラム回です。 社会人になってから、改めて勉強する事は少ない様に感じないか? それは真っ赤な嘘だ! 社会人になってからは勉強しかしてないと思って良い。 正しい敬語の使い方、書類の作り方、接客の常識、お金の知識。一般的教養。 常に知らない事に遭遇…
続けて店内の清掃をしていたら、チラホラ先輩ホストが出勤して来て、賑やかになって来た。 何だかみんな、ソワソワしてる様に見えたけど、気のせいかな?! そこにマサヤも出勤して来て、俺の元にやって来た。 マサヤ「よー。どうだ?昨日はマリ姉の新人遊び…
過去のコラム系記事を、伝えたい内容を加え、分かりやすく添削しました。 新社会人【社会人5年目位まで】の教科書として、見てくれたら必ずタメになると思います。 是非に( ´∀`)
色んな事情で風俗で働いている人がいると思うけど、好きでやってる人なんてそうそう居ないよな。 そう言う人程、色んな面で満たされない思いが有るんだと思う。 マリサさんも多分そんな感じて、少しでも精神的、肉体的に満たされたくて、男を求めて居るんだ…
俺は思い切って白に聞いてみた。 俺「ホストで成功するにはどうしたら良いですか?」 白「お前が成功?2日目の奴が何言ってんだよ。さっさと掃除しろぉー」 俺「掃除はすぐにやります。なんかこう、アドバイスが有ったらお願いします!」 白「そうか。昨日マ…
なんで白が昨日の事を知ってるんだ?! 俺の行動を監視してたのか?? そんな訳無いよな。 そんな事して何になるんだ。 あまりに気になるから、白にしつこく聞いたら、種明かしをしてくれたんだ。 マリサさんは超常連で、しかも新人食いで有名な人なんだって…
俺はどうしても真っ直ぐにマリサさんを見る事が出来ずに居たけど、少しして決心した。 マリサさんを抱き上げ、その勢いのまま激しく求め合った。 暫く【濃厚接触】をして、全てに解き放たれた感じがした。 そして、ひとしきり終わったらまた頭がグルングルン…
フロントで選んだ部屋に入ると、薄暗く雰囲気が良くて、独特のアトラクション的な要素に気持ちが盛り上がった。 昔のラブホテルは、部屋の片隅にゲーム仕様のパチスロ機なんかが良く置いて有ったんだ。 俺は親父の影響で根っからのパチンカスなんで、そこに…
俺「俺も疲れたんで、そろそろ帰りましょうか。送りますよ。」 俺はマスターにお会計をお願いした。 今日会ったばかりのマリサさんだけど、お店で12万も払ったんだ。 この短い間で、楽しい時間と共に沢山の勉強をさせて貰ったし、このBARの飲み代位は俺が出…
マリサ「そんな嘘付かなくても大丈夫よ。 ホストなんかと本気にならないから、楽しい時間を共有出来たらそれで良いの!」 こんなに若くても凄く大人な人が居るんだ。 前の会社の30オーバーのアホな先輩なんかより、マリサさんの方が世の中を知ってるし、人生…
白に背中をバン!と叩かれて勢い良く事務所を飛び出した。 店に出るとアキラが横目に見えたけど、相変わらず拭き掃除してたな。 階段を駆け上がって、マリサさんと手を繋いで、歩いて5分位で結構渋めのBARに着いた。 俺は酒は好きだけど、もっぱら居酒屋か宅…
マリサさんの見た目は、26位でスリムなんだけど古風な日本人って感じで、顔が地味でけして美人では無いんだ。 でも愛嬌が有って人当たりが良いから、俺も悪くは無いと思ってた。 俺は流石に店ではヤバいと思って、マリサさんの手を握って恋人繋ぎでやり過ご…
マリサ「お金貰ってここに居るって事は、あなたはプロなの。ここはホストクラブなんだから、プロなら自分がナンバーワンだって言う気持ちでお客を楽しませる接客しなさいよ。」 マリサ「私は、そう言う意味で今はあなたがナンバーワンって言ってるのよ。」 …
それに気が付いた俺は、なるべく白の目に付く様に仕事をする様になった。 その日は白の接客を見つつ、ホール仕事を教わりながら過ごして居たら、1時間位で初回荒らしの2人組にヘルプで付いたんだ。 昨日の失敗から、何とか盛り上げるけど、ほとんど飲まずに…
その日、遂に現状の目標が出来たから、まずは白に少しでも気に掛けて貰える様にならなくては。と思ったんだ。 白の能力を自分に取り込むには、本人に近づき、学ばなければ行けないからだ。 それを実行するには幾つかの方法が有る。 1、ホストとして実績を出…
久しぶりのコラム回です。 人生とは何なのだろう。 人の生きる道とは十人十色な訳で、たまたま人間に生を受けただけの生物に過ぎない存在だ。 その人の生物たる行いに、倫理を持つ事なんて個人にはなんの関係も無い。 世の中の偉いとされる奴らが作った、人…
その日の初来店客はキレイなマダムだった。 白のお客様だ。 白は滅多に接客には出て来ないんだけど、さすがは白のお客様。装飾品とかがいちいち高そうで、めちゃめちゃお金を持ってそうな見た目をしている。 俺はどんな人なのか興味が有ったから、グラスを持…
そうこうしてたら2時間程経過し、頭痛も少しはマシになったので、スーツを取りにクリーニング店へ。 少しスロットを打ちたかったけど、そんな時間的余裕は無かったな。 ビシッと戻ったスーツを着込んでも、ヘアメイクは自分では出来無いので、まずヘアメイク…
その日はかろうじて意識は有るけど、どうやって帰ったのかよく覚えてないんだ。 時期的には夏場で、エアコンも付けずに寝てたらしく、暑くて汗だくなのと、気持ち悪さで目が覚めた。 起きたら13:00時位で、俺は2日酔いなんてほとんどした事が無かったんだけ…