パチプロ兼ホスト時代のおバカなお話#52
事務所の扉を開けると、白が店のホームページを更新してるところだった。
マサヤの姿は見えない……
白「おう帰ったか。ショウはどうだった。」
俺「お疲れ様です。傷自体は大した事が無いと思うので、重傷では無いと思いますが、何日か仕事は出来ないと思います。」
俺は病院まで送っただけなのに、自分の主観で報告をした。
白「まぁそうだよな。そう思ってホームページに、ショウは病院送りになったって書いといたんだぁ。一応指名数はナンバーワンだからねぇ。」
「こんなおもしれぇ事が起こると、何が有ったか気になってまた客が来るもんよぉ。」
「おもしれぇよなぁ♪お前もそう思うだろぉ?」
俺「は、はい。」
白「じゃあお前もスーツ血だらけだから着替えて来いよ。」
俺「あのぉ。マサヤさんはどうしたんですか?」
白「あぁ、あいつはちょっとお散歩ね♪」
俺「はぁ……。お散歩ですか。」
俺は、何だかもう仕事をする気になれないし、マサヤのお散歩って何だろうと考え、少しボーッとしてた。
白「さっさと行けよぉ。」
俺「あ、はい!失礼します。」
こんな出来事が有っても、すぐにプラスの要素に変換して、集客に繋げる白は本当に凄い人だ。
でも店で喧嘩が起こって、血が流れて、スタッフが病院送りになった事が【おもしれぇ】って感覚は、俺には分からなかったな……
それから事務所を出て着替えに帰ろうと思ったけど、そう言えばスーツの替えが無いのを思い出した。
どうしよう……
色々有り過ぎてあまり頭が回らない。
とりあえず疲れたし、このままじゃ何も出来ないし、家に帰ろう。
店から退店しようとしたら、グラスを持って突っ立ってたアキラが近付いて来て、ひと言こう言った。
「マサヤが捕まったぞ。」
えええええ!(゚Д゚)!
また次回❢