パチプロ兼ホスト時代のおバカなお話#61
この時の俺は、3人での営みを行った事なんて勿論無かった。
何だか武者震いがしてイキリ立つ様な、この場から逃げ出したい様な、とっても複雑な気持ちになったのを覚えているよ。
でもマスターは、幾多の修羅場を越えて来た強者って感じの人だ。
そんな事じゃあ全く怯む様子は無い。
マスター「じゃあ行くかー!」
マジかよ(汗)
マリサ「良いねー!今日は3人でイクとこまでイこうよー!」
イキナリこんな事が起こるなんて、1ミリも考えていなかった俺は、とても混乱してマスターを真ん丸な目で見てたらしい。
マスター「あー。でもトオル君が嫌な感じじゃ無い?」
俺「そ、そ、そ、そんな事無いですよ!マスターも是非!」
もう訳が分からない状況で、腰抜け感も見せたく無いし、もうどーにでもなれって思いから、とっさにそんな言葉を発していた。
マリサ「じゃあ決まりね!マスター、お会計締めちゃって行きましょう。」
おいおい。マジかよ。
俺はそれなりにある程度の夜の経験は有ったけど、3人は未経験だ。
この2人は何ら特別な事では無いかの様に話を進めていたんだけど、ソレをよそ目に、俺の心臓はバックンバックンしてた。
マスターが5分程奥に篭って、晴れやかな表情で戻って来た。
マスター「よーし。締めも終わったし、行こうかぁ。」
本当に3人で行くんだ…
マリサ「じゃあホテル代は私が払うから、ココの飲み代はマスター持ちね!」
マスター「分かったよ。」
ちょっとだけ虚しい気持ちになった俺は、
俺「俺も払いますよ!」
マスター「まぁまぁ。1番若いトオル君には別のところで頑張って貰うから、お金はまたでね。」
おいおい。
いつもの流れ感がハンパない……
ソレでも21歳と言う若さも手伝ってか、何だか少し興奮している自分がいた……
ホンのさっきまで、喧嘩で大流血やら、病院送りやら、歯が折れて警察署に連行されたやら、女の子が身柄拘束されたやら。。。
コレが大人の世界なんだ……
平静を装ってはいるが、この時の若過ぎるトオル君には、刺激的な事が多すぎて、面食らってしまう場面ばかりがドンドンに押し寄せる…
こんな場に置かれても、白やショウならこの後の展開も楽しく演出して、良い結果だけを得るんだろうけど、俺はまだまだ青二才だった……
また次回❢