パチプロ兼ホスト時代のおバカなお話#20
フロントで選んだ部屋に入ると、薄暗く雰囲気が良くて、独特のアトラクション的な要素に気持ちが盛り上がった。
昔のラブホテルは、部屋の片隅にゲーム仕様のパチスロ機なんかが良く置いて有ったんだ。
俺は親父の影響で根っからのパチンカスなんで、そこに有った【獣王】って言う今じゃ伝説のスロット機に被り付いちゃってさ。
酒も大分入ってるんで、マリサさんに獣王の楽しさを熱弁しながら20分位打ってたんだ。
マリサさんは「うんうん」って聞いてくれて、多分意味なんか分かってくれて無いんだろうけど、嫌な顔せず隣にチョコンと座って見ててくれた。
程なくしてボーナスを引いたけど、残念ながらサバチャンは入らなかったな。まぁ引いちゃったら暫くは終われないから良かったのかもだけどね。
興味がある人は【獣王、サバチャン】で検索して見て(^q^)
ひとしきりスロットを楽しんだら、日中からの暑さで、汗が気持ち悪かったのを思い出して、一足先にシャワーに入ったんだ。
俺は頭から少し冷たい位のシャワーを浴びながら、頭をブルブル振るわせて気持ち良くなってたんだ。そしたら扉が開く音がしたから後ろを見た。
そこには、思いもよらずマリサさんが入って来て立ってたんだ。
身体の奥から、心臓が全身に血液を送る音が【ドッグン!!】と聞こえて、少し体が硬直した。
俺は風俗に行った事が無かった訳じゃ無いけど、こんなにドギマギしたのは今でも忘れない記憶だ。
マリサさんは仕事柄なのか、あまり恥ずかしがる様子も無く、それでいて身体に触れるでも無かった。
今日は楽しかったねーなんて言いながらお互いにそれぞれに汗を流して、俺が先にシャワーを出た。
身体を拭いて冷蔵庫からビールを取り出し、ゴクっと喉を鳴らしてひと息ついていると、マリサさんもシャワーからあがって来た。
そしてお互いの目線が交じり合う。
それから…
また次回❢