パチプロ兼ホスト時代のおバカなお話#24
色んな事情で風俗で働いている人がいると思うけど、好きでやってる人なんてそうそう居ないよな。
そう言う人程、色んな面で満たされない思いが有るんだと思う。
マリサさんも多分そんな感じて、少しでも精神的、肉体的に満たされたくて、男を求めて居るんだ。
だから、満足させてあげなきゃ。
なんだか文章にすると生々しいからアレだけど、果てたいって事なんだろう。
その為に白は魔法の薬をくれたんだ。
答えが分かって、早く白が戻って来ないかなぁと思いながら、完璧にトイレ掃除を済ませた。
そこにちょうどアキラが出勤して来たんだ。
この、アキラって奴。
ホスト業界では珍しく無いんだけど、寮生活をしてるんだ。
店から15分位離れたアパートにホスト寮が有って、7人位は住んでるらしい。
アキラとは少ししか話した事が無かったんだけど、俺と同い年で、元々は鳶職だったらしい。
俺から見ても、勝ち気な性格な割に要領が悪いから、それでうまく行かず5日で辞めたんだと。
アキラ「お前ちゃんと掃除やったのか?俺がチェックしてやるよ。」
ホストの世界は芸人の世界と同様に、1日でも早く始めた奴の方が偉いってオキテが有るんだ。
それが有るから、いつもアキラは俺に対して【ド先輩風】を吹かせて来る。俺からのアキラの印象は、全く頭を使って無いし、行動もトロいし、会話も詰まらないクソ雑魚だけどな。
そうだ。俺は白の新人テストをアキラが受けて、どうだったのか知りたかったんだ。
偉そうにトイレをチェックしてるアキラに俺は聞いたんだ。
俺「アキラさんはココに入ってから、何回位アフター行ったんですか?」
アキラ「はぁ?アフターなんて行ったって金になんねぇんだよ。時間の無駄だ。」
「一昨日風俗の子とBARに行ったけど、1杯飲んだらすぐ解散だよ。面白くもねぇ。」
俺「へぇ。そう言うもんすかね。」
俺はこれ以上話す気も起きなかった。
やはりコイツは思った通りクソ雑魚だ…
早く白が帰って来ないかな。
また次回❢