パチプロ兼ホスト時代のおバカなお話#28
ショウは、前々から白の人を食った態度が気に食わなく、オーナーの弟と言う事も有って、生意気で嫌っていた様だ。
そして、指名本数は白を上回っている為、自分こそがナンバーワンだと見せつけたかったのだ。
この指名ランキングでも、絶対に自分が優勝する自信が有るからこそ、事前に100万を用意し、白のお株を奪おうと思っていたらしい。
白「おぉ。カッコイイじゃんショウ。頑張ってトップ取ってよぉ。」
「おーいみんな、ショウが大サービスでもう100万追加してくれたぞぉ。」
「結構な大金じゃん?その分来店数も期待してっから頑張ってよぉ!」
そんなショウの煽りには全然乗らない白。
その性格からか、余裕たっぷりに楽しんでる感じだ。
店の片隅では、事務のスタッフがランキングボードを設置し、隣に100万の札束のオブジェを飾り付けして、ド派手なランキングボードが完成して行く。
俺はそんな権力争いは良く分からなかったので、とにかくコレから始まる指名ランキング争いの、ワーストだけは避けなくてはと思っていた。
掃除係は俺とアキラの他に2人、計4人でワーストを争う事になる筈だ。
その中でも1番の新人が俺。
どう見ても不利だ。
こうなると、俺が今考えうる戦略は、一見客に積極的に付かせて貰い、何とか気に入られて場内指名を貰う事。
後は少ない女友達から、誰か来てくれそうな人を見つける位しか無い。
先輩ホスト達は、電話攻勢で次々と来店の約束を取り付けて行く。
ひと悶着有ったので、そうこうしているうちに開店時間になっていた。
開店早々6名のお客様が来店し、それぞれの指名ホストがランキングボードに1票を重ねて行く。
店内はいつもより音楽のボリュームも高く、みんなのテンションも高いので、雰囲気は大盛り上がりだ!
俺はと言うとグラスを持ってテーブルを行き来してるだけ…
指名ランキングはどうなるのか!?
また次回❢