仕事を飼い馴らせ!について
やあみんな!
今回は久しぶりのコラム回です。
仕事や、やらなければならない事に追い回されて、自分が2人居たらどんなに楽かって思った事は無いだろうか?
俺は何度もそう思った事が有る。
この問題についての、俺なりの解決策をみんなに教えよう。
まず、自分ならこうするのに、他人は違う。
について。
自分の知識から→判断→行動→結果ってプロセスが有るよな。
それが
他人の知識から→他人なりの判断→行動→結果ってなるから食い違いが生じる
んだ。
ソレが非効率だったり、思った結果と違うから、他人にやり方を1から教えたら良いんだけど、面倒くさいから自分がやった方が早いって判断してしまう。
ココが肝なんだ。
勿論その1つの事柄は自分がやった方が早いんだけど、長い目で見たら人を上手く使う方がよっぽど早くて効率的だ。
だから、自分1人で出来る事なんて、たかが知れてるって事を理解するんだ。
毎回ケースバイケースで違う事柄も有るだろうが、ある程度同じケースも有る筈だ。
そう言う事柄は、自分の頭の中でまとめておく必要が有る。
ズバリ自分とは考え方が違う人を上手く使うポイントは、
やるべき事の順序と物事の判断基準を同期させておく事
が1番重要なんだ。
具体的には、やるべき事の順序は発生頻度が高い事への対応だ。
そして判断基準は、ユーザーが不利益を被らないラインを基準とし、徹底する事で有る。
とっても難しい事柄の様に思うかも知れないけど、人を上手く使うと自分が楽になり、余裕が出てもっと生産的な仕事も、自由な時間を創り出す事も出来る様になるんだ。
仕事を飼い慣らして、効率的に時間を使う事が、幸福度を上げる1つのポイントだ!
小説 スペースシザース【ss】#24
部長は見た目は40位か?身長は俺と同175cm位でスマートな体型。ちょいワルよりちょっと上品さが有り、口髭の似合うカッコイイ人だ。
三原さんは30位かな。身長は小さいけどグラマーで、目がパッチリしてて色気が有るな。
みんなこの業界だけあってオシャレな人ばっかりだ。
三原「失礼しましたぁ。」
あれ?なんか今変な感じがしたな。
2人でなんかアイコンタクトした様なそんな感じ。気のせいかな。
三原「じゃあ、2人共コッチに来て。ココが2人のデスクよ。とりあえず鞄を置いたら先輩社員に挨拶回りね。」
俺と織田は鞄をデスクに置いて、辺りを見回す。デスクは全部で8セット有り、全て埋まって居る。
三原「そしたらまずはお隣のデスクからね。木田さーん新卒の2人よ。挨拶させてあげて。」
木田「よー。新人。この会社は面白えぞー。俺みたいな適当人間でもなんとかなってるんだからな。そんなに気張らずに適当にやっときゃ良いんだよ。なぁ?久美ちゃん」
三原「木田さん!新人にイキナリ適当にやっとけは無いでしょ?全くもう。2人共、こう見えて木田さんは仕事だけは結構真面目なんですから、真に受けちゃ駄目よ?分かった?」
俺「はい!藤崎と申します。木田先輩これから宜しくお願いします!」
織田「織田と申します。これから宜しくお願いします!」
お?少し声が出てきたな織田さん。木田さんの柔和な対応で緊張も解れたかな。良かったよ。
パチプロ兼ホスト時代のおバカなお話#62
マスター「それじゃあ店閉めるからちょっと外で待っててくれ。」
そう言われて、マリサさんと2人で店の外に出た。
まだまだ暑い季節って事も相まって、マリサさんはキャミソールの上に羽織っていたシャツを脱いでいて、結構な露出具合だ。
マリサ「この後も楽しみね!トオル君。まだもう少し飲むかもだから、コンビニでお酒でも買って待ってましょう。」
目の前のコンビニで酒を買い漁って出たところで、丁度マスターが店から出て来た。
マスター「お待たせ。それじゃあ行こうか。アソコで良いよな?」
マリサ「そうね♪」
行くホテルは決まっているみたいだ。
その時の俺には分からなかったけど、こういった展開は何度も繰り返し行われて来たんだろう。
俺はビールから、チューハイ、日本酒、カクテル、ウイスキーと飲み続けて、意識こそしっかり有るものの、カナリ酔っている自覚が有った。
ソレも有ってテンションは結構高かったっけ。
俺は両手にコンビニ袋をぶら下げて、3人で5分位歩いた。
そしてスタンダードからラグジュアリーな部屋までを兼ね備えた、近場のホテルに到着したんだ。
そして、2人で楽しむそれなりの部屋では無く、ほぼ最高額で専有スペースの広い部屋を選んだマスター。
マスター「こんなトコでケチっても、おもン無いし、ココで良いでしょ。」
マリサ「さんせぇー。」
俺は自分の感情を発する事なく、2人に同調するだけの生物と化していた。
部屋に到着すると、またレモンサワーで乾杯し、ホテル特有の大人の映像を流して雑談すると言う何とも独特の空間となっていた。
その後の事は、書いても良いけどモラルに問題が有りそうなので、掻い摘んで書いておくよ。
大人の男には分かるかも知れないけど、俺は飲み過ぎて、相棒が機能しない状態だったんだ。
それを魔法の薬で無理矢理目覚めさせ、
大乱闘スマッシュブラザーズかよ!
みたいな混戦で疲れ果てていつの間にか寝てしまっていた。
また次回❢
小説 スペースシザース【ss】#23
会社の中は、マネキンやら作業机やら布の束やらで、雑然としている。
ワンフロア丸々のテナントなので、結構広さが有る。
左側1面が作業スペースで、右側はデスクスペースになっており、右奥に以前面接した部屋が有る。そのすぐ横に部長室と書かれた部屋が見える。
小綺麗な女「おはよう御座います。新卒の方ですよね?コチラへどうぞ。」
俺「はい。藤崎と言います!!これから宜しくお願いします!!」
織田「同じく織田です。宜しくお願いします。」
あれ?さっきまでのデカイ声はどうしたんだ。俺の方がめちゃめちゃデカイ声出しちゃったよ。緊張してるんだな。案外ビビりなのかも。
小綺麗な女「まず部長に挨拶してから仕事の話に入りますから、行きましょう。
あ、私は事務兼デザイナーの三原と言います。宜しくね。」
そう言うと、三原は愛嬌の有る笑顔を見せ、部長室まで案内してくれた。そして、軽くノックをして、部長室に入って行った。
三原「部長。新卒の2人が来ました。挨拶させて貰いますね。」
俺「本日からお世話になります藤崎と申します!!宜しくお願いします!!」
織田「同じく織田と申します。宜しくお願いします。」
やっぱり織田の声が小さい。さっきまでの勢いはどうした!変な空気になっちまうじゃないか。しっかりしてくれよ。
俺は心の中で勘弁してくれよと思いつつ、織田をチラっと見た。猫背が更に曲がって肩まで窄んでる。分からない訳じゃ無いが頼むよ織田。
部長「おお。新人が来たか。俺は浜。一応部長って役職だが大したもんじゃない。
まぁ、初日は右も左も分からんだろうから、ゆっくり見学でもしててくれよ。宜しくな。」
パチプロ兼ホスト時代のおバカなお話#61
この時の俺は、3人での営みを行った事なんて勿論無かった。
何だか武者震いがしてイキリ立つ様な、この場から逃げ出したい様な、とっても複雑な気持ちになったのを覚えているよ。
でもマスターは、幾多の修羅場を越えて来た強者って感じの人だ。
そんな事じゃあ全く怯む様子は無い。
マスター「じゃあ行くかー!」
マジかよ(汗)
マリサ「良いねー!今日は3人でイクとこまでイこうよー!」
イキナリこんな事が起こるなんて、1ミリも考えていなかった俺は、とても混乱してマスターを真ん丸な目で見てたらしい。
マスター「あー。でもトオル君が嫌な感じじゃ無い?」
俺「そ、そ、そ、そんな事無いですよ!マスターも是非!」
もう訳が分からない状況で、腰抜け感も見せたく無いし、もうどーにでもなれって思いから、とっさにそんな言葉を発していた。
マリサ「じゃあ決まりね!マスター、お会計締めちゃって行きましょう。」
おいおい。マジかよ。
俺はそれなりにある程度の夜の経験は有ったけど、3人は未経験だ。
この2人は何ら特別な事では無いかの様に話を進めていたんだけど、ソレをよそ目に、俺の心臓はバックンバックンしてた。
マスターが5分程奥に篭って、晴れやかな表情で戻って来た。
マスター「よーし。締めも終わったし、行こうかぁ。」
本当に3人で行くんだ…
マリサ「じゃあホテル代は私が払うから、ココの飲み代はマスター持ちね!」
マスター「分かったよ。」
ちょっとだけ虚しい気持ちになった俺は、
俺「俺も払いますよ!」
マスター「まぁまぁ。1番若いトオル君には別のところで頑張って貰うから、お金はまたでね。」
おいおい。
いつもの流れ感がハンパない……
ソレでも21歳と言う若さも手伝ってか、何だか少し興奮している自分がいた……
ホンのさっきまで、喧嘩で大流血やら、病院送りやら、歯が折れて警察署に連行されたやら、女の子が身柄拘束されたやら。。。
コレが大人の世界なんだ……
平静を装ってはいるが、この時の若過ぎるトオル君には、刺激的な事が多すぎて、面食らってしまう場面ばかりがドンドンに押し寄せる…
こんな場に置かれても、白やショウならこの後の展開も楽しく演出して、良い結果だけを得るんだろうけど、俺はまだまだ青二才だった……
また次回❢
小説 スペースシザース【ss】#22
駅から5分位歩いて、ネイキッドデザインに着いた。
雑居ビルの2階に存在している会社を見上げて、深呼吸をする。気配を感じて後ろを見ると、俺と同じ様なスーツの似合ってないちょっと猫背の小柄な男がコッチを見ている。
同じ新卒の人かな。ペコっと軽く会釈をしたら、話しかけて来た。
小柄な男「おはよう御座います!ネイキッドデザインの方ですか?」
俺「あ、おはよう御座います。もしかして新卒の方ですか?」
小柄な男「はい!織田と言います!宜しくお願いします!!」
俺「織田さん。私も同じ新卒なんです。藤崎と言います。宜しくお願いします。」
織田「そうでしたか!スタイルも良くてスーツもバッチリなので、てっきり先輩かと思いました!これから宜しくお願いします!!」
小柄な割にやたらと声のデカイ奴だな。
俺ってそんなにスーツ似合うかな?ともかく元気が有るのは良い事だよな。見習おう。
俺「じゃあ行きますか。織田さん。」
織田「緊張しますね!!行きましょう!!」
うーん。いちいち声がデカイな。ちょっとだけイラッとしたが流して、2人で階段を上がって、きらびやかなネイキッドデザインの扉をゆっくり開けた。
2人「おはよう御座います!」
パチプロ兼ホスト時代のおバカなお話#60
マリサ「冗談よ!トオル君が可愛いから、からかっただけ。2人の時に一緒に楽しく過ごせたら私はそれで満足だからさ。」
俺「すみません…あの日は飲み過ぎてて…」
マリサ「良く言うわよ!毎日飲み過ぎてるんじゃ無いの?」
俺「確かに!」
2人「アッハッハァ!!」
あぁ。コレは何度目だろう。マリサさん、ありがとう。。。
2人して笑いながら10分位歩いて、マスターのBarに着いた。
店にはお客は誰も居なくて、マスターが洋楽のレッチリ【レッド・ホット・チリ・ペッパーズ】のDVDを流しながらを口ずさんでいた。
俺はレッチリのベースのフリーの常人離れしたベースセンスと、チャドのドラムとのケミストリーがめちゃめちゃ好きだったから、気分が一瞬でバク上がりしてた。
マリサ「はぁろぉぉ」
マスター「いらっしゃい。おー。今日はトオル君だっけ?と一緒か。スーツじゃ無いんだな。」
俺「こんばんは!そうなんですよ。今日は色々有りまして…」
マリサさんと2人で、今日の有った事をマスターに話して盛り上がった。
マスター「今日はもうお客も来なそうだし、俺も飲むかな!」
俺「良いですね!マスター相当の酒豪って聞いてますから、飲みましょう!」
3人で洋楽の話から、下ネタの話から、酒談義に花が咲いて、大いに盛り上がった。
そうこうして深夜3時位になっただろうか…
マリサ「あー今日はめちゃめちゃ楽しかった!もう大分飲んだし、そろそろお供を連れて帰ろうかしら。」
「あ、マスターも一緒に来る?」
えええー!!
マジ?
それって
もしかして
もしかして
3人!?
マスター「どうしようかな…」
また次回❢
小説 スペースシザース【ss】#21
バクバクと食べて朝食を終え、ごちそうさまも言い忘れたが、食器の片付けはしっかり済ませて、そそくさと自分の部屋に戻った。
慣れないスーツをぎこちなく着て、ネクタイもあれほど練習したのに綺麗に行かなくてイライラしていた。
急いでいればいる程うまく行かないってこの事だよな。
そんな事を痛感しながら着替えを終えて、髪型も綺麗に整えて、玄関まで急ぐ。
玄関の全身鏡を見て、全体を確認した。
足元を見ると、俺の靴の横に親父の靴墨と、布巾が置いてある。
ああ。母さんありがとう。綺麗に磨いて、大きな声で言った。
俺「行ってくる!母さんありがとう!!」
駅まで足早に歩き、ホームに着いた。学校に行く時もたまに電車には乗っていたが、気持ちは全然違っていた。
疲れきった顔をしたサラリーマン。キビキビ歩く綺麗な女性、2、3人グループの学生たち。
いつもは何も考えず音楽を聴きながら乗っていたが、今日は何も聴いていない。
生の生活音がそのまま流れる満員電車に乗り込み、俺はこの先どんな大人になっていくのだろうと想いを巡らせる。
今日という日は、そのスタートなんだ。
何事も最初が肝心って、耳にタコの言葉を思い出す。
気持ちが奮起する様な、萎えて行く様なよく分からない感覚でボーっとしていると、最寄りの駅に着いていた。
パチプロ兼ホスト時代のおバカなお話#59
人間の欲望は尽きないもんだ。
この時の俺は、こんな状況でも今の自分の置かれてる立場を理解して、なるべく良いと思える道を歩んで行こうと思ったんだ。
色々有ってドッと疲れたが、こんな日ほど酒が美味いから不思議なもんだ。
マリサさんはこんな会話をしながらも、上機嫌に飲んでたから、こう言うドタバタも酒のツマミと考えたら良いんだろうな。
俺もいつまでも辛気臭い顔しててもマリサさんに申し訳無いから、気持ちを切り替えて楽しむ事にした。
腹も減ってたし、海鮮系の料理と日本酒がバッチリ合うもんだから、この日もカナリの量を飲んだ。
マリサ「トオル君てホントお酒強いわね!私も相当だけど、負けちゃうわ。」
俺は、【酒さえ飲めればどんな状況でも結構楽しい】と言う特殊能力をこの時期に手に入れと思う。
たらふく飲み食いして、マリサさんから最近のホスト事情や、人間観察話を沢山聞いて楽しい時間が過ぎて行った。
この後はまたいつものBarに行こうかってなって、Barのマスターの話になったんだ。
実は、マスターは元は美容師で、マリサさんがその美容室に通ってた繋がりで、今も関係が続いているんだって。
ホストや、キャバ嬢のヘアメイクもやってたらしいから、そっち側の事情も良く知ってるんだと。
そして、何より色んなお酒が飲みたいって理由でBarを始めた位の酒豪だから、俺とも凄く気が合うのは当然だって。
じゃあそろそろ
行こうって事になって、マリサさんがお会計を済ませて、お礼を言って階段を登ったんだ。
そしたら、目の前の道路が少し渋滞してる。
俺は、急に何かを忘れていた様なそんな感覚に襲われて、マリサさんの方をチラッと見たら、さっきまでの笑顔が消えていた。
そしたら
「そう言えばトオル君は、私なんかよりよっぽど大事な人が居るんだもんね?」
あぁー!忘れてたー!!
また次回❢
小説 スペースシザース【ss】#20
社会人編
母「徹!今日は早めに起きなさいよー!色々支度有るでしょ!」
下から母さんの大きな声が聞こえる。
俺「• • •うん。」
母「起きてるのー?分かった!?」
俺「うーん!!今起きるよ!!」
朝の6:30。眠い目を擦り、階段を降りてフラフラと洗面所へ向かっていく。
冷たい水で顔を洗って一気に目が覚める。
気分的には悪くない。頭が切り替わって少し興奮しているのが分かる。
今日から社会人なんだな。俺は希望の会社に入ったんだ。宏美は道が決まらず藻掻いているのに。
頑張らないとな。良し。たっぷり朝ごはんを食べて、満員電車をやり過ごす体力を補わなきゃな。
リビングに行くと父も起きていて、もう朝食が並んでいる。
母「初日から遅刻なんて絶対駄目ですからね。20分前には会社に着く様に出なさいね。」
父「大丈夫だよな徹。お前は最近しっかりして来たからな。」
俺「勿論だよ父さん。スーツも持っていく物も全部昨日から準備してあるから、ご飯食べたら直ぐ出れるよ。」
母「それなら良いけど、お母さん心配で。革靴も磨いて行くのよ。オシャレは足元からって言うじゃない。」
俺「あ!それは忘れてた!ありがとう母さん助かったよ。食べたら直ぐ磨くよ。」
母さんはとぼけてる所が有るけど、やっぱり大人なんだな。危なく初日から印象悪くなる所だったよ。