高卒26で部長職になった男の社会人力Blog

高卒でも26歳で部長職になった男の社会人力講座と、仕事上起こったオモシロ体験をお送り致します^_^

小説 スペースシザース【ss】#23


f:id:himapon79:20210904231121j:image

会社の中は、マネキンやら作業机やら布の束やらで、雑然としている。

 

ワンフロア丸々のテナントなので、結構広さが有る。

 

左側1面が作業スペースで、右側はデスクスペースになっており、右奥に以前面接した部屋が有る。そのすぐ横に部長室と書かれた部屋が見える。

 

小綺麗な女「おはよう御座います。新卒の方ですよね?コチラへどうぞ。」

 

俺「はい。藤崎と言います!!これから宜しくお願いします!!」

 

織田「同じく織田です。宜しくお願いします。」

 

あれ?さっきまでのデカイ声はどうしたんだ。俺の方がめちゃめちゃデカイ声出しちゃったよ。緊張してるんだな。案外ビビりなのかも。

 

小綺麗な女「まず部長に挨拶してから仕事の話に入りますから、行きましょう。

 

あ、私は事務兼デザイナーの三原と言います。宜しくね。」

 

そう言うと、三原は愛嬌の有る笑顔を見せ、部長室まで案内してくれた。そして、軽くノックをして、部長室に入って行った。

 

三原「部長。新卒の2人が来ました。挨拶させて貰いますね。」

 

俺「本日からお世話になります藤崎と申します!!宜しくお願いします!!」

 

織田「同じく織田と申します。宜しくお願いします。」

 

やっぱり織田の声が小さい。さっきまでの勢いはどうした!変な空気になっちまうじゃないか。しっかりしてくれよ。

 

俺は心の中で勘弁してくれよと思いつつ、織田をチラっと見た。猫背が更に曲がって肩まで窄んでる。分からない訳じゃ無いが頼むよ織田。

 

部長「おお。新人が来たか。俺は浜。一応部長って役職だが大したもんじゃない。

 

まぁ、初日は右も左も分からんだろうから、ゆっくり見学でもしててくれよ。宜しくな。」