小説 スペースシザース【ss】#19
残りの学生生活も、楽しくも淡々と過ぎて行く。バイトをしたり、たまに飲みに行ったり、のらりくらりと過ごしていた。
宏美は結局希望の会社に内定は貰えず、バイト先の本屋さんで暫くバイトしながら、アパレルメーカーの面接を受ける生活をしていた。
愚痴を言いながらも前向きに頑張る姿に、俺も色々アドバイスしたり、一緒に息抜きしたり。そんな日常を送る俺達。
そして遂に卒業式を迎えた。
目が輝いてる人と、薄暗くどんよりしている人の両極端の中で、それでも目には涙を溜めながら、それぞれの道を歩んで行く。
俺は中間位かな。不安と希望の狭間で漂っている感じ。
躊躇いながらも止める事の出来ない時間が流れ、ネイキッドデザイン初出社の日が訪れた。
学生時代編 完
次回からは社会人編のスタートだ!