小説 スペースシザース【ss】#5
ふう。そうは言っても何かしらの仕事はしなくちゃいけない。
今日も面接が入っている。実は今日の会社は大手アパレル系に沢山品物を卸している第一希望の会社だ。
今まで受けてきた会社は前哨戦にすぎないな。ここが本番だ。よし、気合入れて望むぞ!
リクルートスーツをバッチリ着こなし、髪型、身だしなみをしっかりと整えた。
そう言えば宏美も今日は第二希望のショップスタッフの面接って言っていたな。宏美もしっかり頑張っている。
俺「よーし。母さん。行ってくるよ!」
会社に到着すると、様々な人が居て倍率が高い事が分かった。
そしてものすごく緊張した面接が終わった。
デザイナー志望って事で一応受答えはシッカリと出来た。
手応えは80%位かな。残りの面接はあと二社で、そこまで入りたい!ってとこでもないから、ここで内定決まって欲しいな。
「トゥルルルー」電話が鳴っている。
宏美からの電話でいつものファミレスで落ち合う事にした。
ファミレスに着いたら、宏美は既に待っていた。珍しくコーヒーを飲んでいる。いつもはメロンソーダとか、スプライトとか子供っぽい物を飲んでいるのに。
俺「よっ!お待たせー」