小説 スペースシザース【ss】#2
俺はもう、12社もの会社説明会、面接を受けてはいるものの、手応えはあまり良くない。
そんな事だから、お互い少しイライラしてるのが原因かな。
そろそろ昼休みの時間だ。
いつもは一緒にランチを食べにファミレスに行くんだけど、今日はどうかな?
そんな事を考えながらボケッとしていたら、お昼のチャイムが鳴った。
俺「おーい。宏美ぃ。ランチいこうぜ」
宏美「あ、徹!昨日はごめんね。いこいこ♪」
宏美は怒りっぽいが、ネチネチ根に持つ事が無く、とてもサッパリした性格だ。
だから、少し位の言い合いなんて、翌日にはまったく引きずらない。
何も問題の無い普通のカップルの流れで、いつも行くファミレスに向かって歩いて行った。