高卒26で部長職になった男の社会人力Blog

高卒でも26歳で部長職になった男の社会人力講座と、仕事上起こったオモシロ体験をお送り致します^_^

小説 スペースシザース【ss】#16


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今日は何を着ていこうかな。クローゼットを開けて暫しにらめっこしてた。

 

そうこうしてるうちに10:20分になっていた。

 

母「徹!そろそろ行くわよ。」

 

下で母さんが言ってる。俺は結局いつものマイセット1を手に取り、そそくさと着替えて階段を降りた。

 

親父「じゃあ行こうか。」

 

今思えば3人で出掛けるのは大分久しぶりだな。

 

1ヶ月位前にしゃぶしゃぶを食べに行った以来かな。

 

車で10分程走り、他愛もない会話をしていると、程なくして松岡屋に着いた。

 

まずは3人で裁縫セットを見に行く。

 

物々しく重い入り口をギシッと引いて開け、エレベーターを目指す。

 

流石は土曜日の昼間だな。一階の化粧品売り場は、女性の1人客とカップルの群れが沢山居て、むせ返る香料の匂いと、人の群れの匂いで、頭が痛くなってくる。

 

そそくさとエレベーターに乗り込み、五階に到着した。

 

ここはワンフロアの半分がクラフトショップで、とても広い売り場に様々な商品が陳列されている。

 

俺「一通り見たいからブラブラして来るね。」

 

母「分かったわ。お父さんあっち見てみましょう。」

 

俺は店内を色々物色して、裁縫道具のコーナーに辿り着いた。