高卒26で部長職になった男の社会人力Blog

高卒でも26歳で部長職になった男の社会人力講座と、仕事上起こったオモシロ体験をお送り致します^_^

小説 スペースシザース【ss】#13


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母「徹ーご飯出来たわよー。」

 

下で母さんが呼んでいる。

 

俺は部屋を軽く片付けて、階段をスタスタと降りる。

 

リビングには父も起きて来ており、寝間着のまま煙草を吹かして新聞を読んでいる。

 

父「ほう。あの犯人まだ捕まって無いとよ。

あんな大きな強盗事件を起こしておいて。

日本の警察はどうなってるんだ。全く。

税金を有効に使って欲しいもんだよなぁ。

母さん。」

 

母「そうよねぇ。大根の1つでも安くして欲しいものよね。」

 

父「そうそう。」

 

これで会話が成り立ってるんだからウチは平和なもんだよ。全く。

 

父「おい徹。お前はもう直ぐ社会人になるんだ。父さんの様にはなるなよ?俺は散々苦労してきたから、お前は平坦な普通の道を進んで欲しいんだ。分かるな?」

 

俺の親父は、中卒で元プロボクサーで、大酒飲みの現役公務員ってんだから、素っ頓狂も良いとこだ。

 

良く業務用アルコールのビックマンとか言うデカイ2Lのボトルをデーンと置いて、ボクシングのDVDを見ながら、パンチに合わせて身体をクネクネしてる。

 

ダッキングとウェービングが身に付いてるから、反射的に身体が動いちゃうんだって。

 

酔った勢いもあって、そりゃもうクネンクネンって忙しない。

 

見てて楽しいよ。ホント。