小説 スペースシザース【ss】#24
三原「次はお向かいの大久保さんね。大久保さん。新人に挨拶させてね。」
大久保「ほーい。藤崎と織田ね。緊張せずに何でも聞いてな。例えば女の口説き方とか今日のお馬さんの事とかさ。」
三原「…大久保さんも!もー!!」
社内が和やかな雰囲気に包まれる。
良い会社だなぁ。楽しくやって行ける気がする。木田さんも、大久保さんも気さくに話せそうだし。織田さんはまだちょっと分からないけど。
2人「これから宜しくお願いします!!」
他の席は埋まっては居るが誰も座っていない。作業スペースの方に何人か居るようだ。
三原「じゃあ今度はあっちの3人ね。」
フロアの反対側まで行き、忙しそうに作業している2人の後ろに来た。
三原「渡辺ックのお2人。新人の2人よ。挨拶ね。」
ワタナベック??なんだそりゃ??
渡辺真「宜しくお願いします。」
渡辺隼人「宜しくー。」
三原「あ、この2人はね。どっちも渡辺って名前で、同じ顧客を担当してるから、渡辺のアベックで、略して渡辺ックって呼んでるの。覚えてね。」
俺「藤崎と申します。これから宜しくお願いします!」
織田「織田と申します。渡辺さんに渡辺さん。宜しくお願いします!」